こんにちは、soiです!
「商社で働きたいけど、実際どれくらいの英語力が必要なんだろう…」「商社マンの仕事内容気になる…」と考えておられる学生さんや商社に転職を考えている社会人のみなさん、多いのではないでしょうか。
安心してください。総合商社で3年間働いた経験に基づきながら、それらの疑問を解決していきたいと思います。
しかしみなさん、「そもそも、商社とは何か」と言われたらきちんと説明できますか?意外と商社って名前だけ表に出て、実態は不明瞭なこと多いと思っています。「商社とは何か?」ということにも触れて、「商社マンに英語力は必要なのか」という問いに答えていきますよ!
商社マンに英語力は必要か?
ではまず結論から。商社マンに英語力は必要です。
そもそもまず採用の時点で「TOEIC○○点以上」とか英語の簡単な試験はどこの商社にも基本的にはあります。
それでは、”どれくらいのレベルの英語力が必要なのか”ということですが、これは部署や仕事内容によって変わってきます。
しかし基本的には、商社に入った人は海外のお客さん等と英語でコミュニケーションを取ることができ、メールに英語で問題なく返答することができ、将来は海外駐在を期待される人材であると考えます。
これについては後で詳しく解説しますが、次にまず商社とは何か、について述べていきます。
そもそも商社とは何なのか?
少し本題とずれますが、そもそも商社とは何か?ということを理解してもらえれば、具体的に英語力の必要有無についてイメージしやすいかと思います。
では簡単に申しますと、商社とは「メーカーから小売業者を結ぶ仲介業者」です。商社には総合商社と専門商社があり、その中でもさらに事業は細分化されるので一概に言うのは本当は難しいので、あくまで簡単な定義です。業界ではよく川上、川中、川下という言葉を使用しますが、これはそれぞれ原料、製品、販売を意味します。商社は基本的にこのすべてに関係してきます。つまり、川上から川下を繋ぐ役目が商社です。
具体的な例を出すと、輸入であれば海外メーカーから原料(ココアパウダー)を輸入し、国内メーカーに卸し、商品を製造(チョコレート)してもらい、それを店舗(コンビニ)に販売するという感じですね。商社マンの活躍が期待される仕事というのは、海外メーカー⇔国内メーカー⇔小売業者を繋ぐことです。表舞台ではなくあくまで仲介業社のため、よく縁の下の力持ちの業種といわれます。
そして、いくら良い原料を海外から仕入れても、売れる先がないと商社の売り上げ・利益は出ませんよね。そのため商社は自社が取り扱う商品を売る営業も兼ねています。商社マンはつまり、海外と日本を繋ぐ営業マンということになります。
どれくらいのレベルの英語力が必要なのか
ここで本題に戻ります。
商社マンにどれくらいの英語力が必要なのか、ということですが、答えとしてはあればあるだけいいです。もちろん最低ラインはあります。商社の仕事内容からも分かる通り、海外と国内を繋ぐのは商社の仕事です。
少しお金の話になりますが、この仕入れ→販売のマージンで商社は成り立っています(輸出はこの逆)。海外メーカーとの値段交渉、国内メーカーからのクレームを海外メーカーに報告する、規格の翻訳、などは商社の仕事です。そして現地視察の際は通訳として担当営業がついていくことが多いです。
では具体的に言えば、TOEIC750以上は必要かと思いますが、上記を何ら問題なくこなすにはもっと英語力は必要ですし、やはり英語力はあればあるほど任せられる仕事も変わってくると思います。
入社後に自然と英語力は伸びるのか
実際商社に入ってしまえば自然と英語は力は伸びそうだな、と思われるかもしれません。残念ですが、答えはやはり部署と取り扱う担当によります。
実際、一時期商社不要論が出たので、日本でいう5大商社なんかは海外メーカーの役割も果たす事業に乗り出し、それに伴い多くの海外出張者や海外駐在人を必要としたこともあり、商社マン=世界で活躍する特別な仕事!みたいな印象もあるかもしれません。
もちろん専門商社にも海外支店を持っており駐在人を派遣している商社は多数あります。
しかしながら、実際の仕事の大半は足しげく客先に出向き、お客さんのニーズを聞いてより良い商品がないか、もっと何かを売れないか、と考えるような、しっかりとした営業です。
また、商社としてはそもそも将来的には海外の仕事を担える人材を採用するはずですし、実際駐在する人は派遣するに値する能力(英語力含む)を持つ人になります。
したがって商社に入ったとしても全員が全員と自然に英語力が伸びるわけではなく、やはり伸びる人というのは将来を見据えて自主的に勉強したり、英会話に通ったりして努力をしている人が多かったですね。
まとめ:結局英語は必要だし、入社後も努力が必要
総合商社で働くのに英語力は必要なのか?答えは必要であり、入社後も継続して勉強は必要ということですね。そもそも商社とは何なのか、ということを理解された皆さんは、今では何のために英語は必要なのか、ということも理解して頂けたかと思います。
もちろん会社、仕事内容によって商社マンについても大きく異なりますので、もし入社するのにこれから訪問や面接がある方はさらに聞きたくなったことを具体的にその会社の方に聞いてみてください。そういった一つ踏み込んだ話をすることによって、会社側も「お、この人は一つ理解が進んでいるな」と思われて評価にも影響するかもしれませんよ!
それではみなさん、これからの活動がんばってくださいね!