こんにちは、Soi(@soieigo_27)です!
今回は、
英語の勉強はじめてみたけど、何から手を付けていいのか分からない。初心者向けの正しい英語勉強法ってあるのかな?
と悩んでいる方に、英語初級者のための科学的に正しい英語勉強法について解説していきます。TOEICでいうと、だいたい400点前後レベルの英語初心者の方向けです。これから紹介する科学的に正しい方法で勉強することにより、最短ルートで英語を習得できます。
へー。でもそんな都合のいい勉強法なんて本当にあるの?
あります。それは『第二言語習得論(Second Language Acquisition:SLA)』という研究に基づいた科学的に正しい勉強法です。これは、第二言語を習得するにはどのような過程を経れば最も効果的であるのかを研究する分野です。そして私も実際にこの方法は実践済みで、効果があった実感した上で紹介しています。
英語初心者向けの科学的に正しい英語勉強法とは
英語初心者に最も効果的な勉強法ですが、結論から言いますと『第二言語習得論』に基づいて勉強を進めていくことです。具体的には、下記の通りに進めます。
2.インプット期…2か月
3.アウトプットへの切り替え..2週間
4.実践会話…1か月
5.モニタリング…2週間
6.自身に合う学習法の確立、継続
この手順をきっちり守り勉強していきます。
全部で半年か…本当に大丈夫かな…?
心配ですよね。この『第二言語習得論』ですが、日本ではあまり馴染みがないかもしれません。しかし、外国語の学習を科学的に考える研究分野として、欧米では盛んに研究されています。
実践済みの私の感想としては、こちらの勉強法は初級者向けで、最低限の英語の基礎が出来上がるという感じです。中級者以上の方は伸び幅が少ないかと思いますが、文法が曖昧な方にはお勧めできます。
第二言語習得論に基づく具体的な勉強方法の解説
『第二言語習得論』に基づく科学的に正しい勉強法は下記の通りでしたね。
2.インプット期…2か月
3.アウトプットへの切り替え..2週間
4.実践会話…1か月
5.モニタリング…2週間
6.自身に合う学習法の確立、継続
こちらについて、具体的に各項目を解説していきます。
文法学習…1~2か月
『第二言語学習論』によると、第二言語学習のまず初めは「文法」を学ぶべきということです。
え、今さら文法の勉強?
私も最初はそう思いました。しかし、文法を学び直すのにはちゃんと意味があります。それは、文法は英語の基礎だからです。基礎がない状態でこれから英語を学ぼうとしてもこれからのインプットの質が全く違います。
そして英語の基礎がない人がいくら英語の勉強を重ねても、結局基礎がないまま成長しているのでいまいち英語の構造が理解できません。つまり、第二言語を習得する上でまず必須となるものが「文法学習」なのです。
そして、文法学習は子供よりも大人になってから学び直す方が効果的です。なぜなら大人の脳は論理的思考ができるからです。言語の文法は論理的思考をもって理解する方がより早く習得できます。この最初の2か月で文法をしっかり身に付けます。
文法の勉強には一冊の文法書を購入したほうが効率的です。おすすめは「マーフィーのケンブリッジ文法書(初級編)」です。こちらの基礎となる部分を重点的に時間をかけて勉強してください。隅から隅までする必要はありません。
インプット期…2か月
文法学習を終えると、次に大量のインプットをしていきます。インプットとは「リスニング/リーディング」のことを指しますが、ここで重点的に行うインプットは「リスニング」です。
なぜなら言語の本質は「文字」より「音」にあるからです。言語とはもともと会話⇒文字で形成されていますので、会話に重点を置くことは理にかなっています。
これを裏付けるある実験があります。アメリカ国防総省外国語学校での実験ですが、これはロシア語習得のために12週間のプログラムの最初の4週間はディクテーションなどの活動でスピーキングは全く行わなったグループと、最初からスピーキングとリスニングを取り入れたグループを観察しました。すると、最初にリスニングのみ行ったグループの方が総合力が勝り、スピーキング能力も秀でていたとのことです。
とにかくこの期間はリスニングに特化させ、時間があればリスニング教材やPODCAST等で英語を聞いてください。質より量です。英語リスニングにおすすめのpodcastはこちらにまとめていますので、よければ参考にしてみてください。
アウトプットへの切り替え…2週間
しっかり2か月インプットをした後は、アウトプットへ切り替えていきます。『第二言語習得論』でも、「受信型の英語」と「発信型の英語」ははっきりと区別がされています。
ここまで時間を費やしても、おそらくまだ英語を話すことは難しいはずです。なぜなら、インプット英語とアウトプット英語は全く違うからです。
最初のステップとしてのアウトプットへの切り替えでおすすめなのが、独り言や英語日記です。どちらも難しい英語を話したり書こうとする必要はありません。短く易しい英語で十分です。
そして、今の状況を英語で独り言しようとすれば、意外と難しいことに気づきます。まず文法がしっかりしていないと、英文を完成させることはできません。気になった文法は文法書等で調べて、どんどん独り言をしてください。
ちなみに日記は3年か5年日記がおすすめです。保存にも適していますし、去年の今頃を振り返るのもおもしろいですよ。単純に価格も3分の1か5分の1になりますしね。私が現在愛用している手帳はこれです。
実践会話…1か月
アウトプットへの切り替えが終わりましたら、いよいよ実践会話に入ります。ここでやっとスピーキングですね。この実践会話期間の1か月で、いかに英会話を行うことができるかが非常に重要となってきます。
今はどこでも英会話教室がありますし、ネットを開けばオンライン英会話があります。これを活用していきましょう。私のおすすめはネイティブキャンプです。月6,480円で英会話し放題のオンライン英会話です。
この期間でいかに英語を話せるかが勝負ですので、この「レッスン受け放題」しか選択肢はありません。私もこの期間は時間の許す限りこのネイティブキャンプで英会話を続けました!
モニタリング…2週間
このモニタリング期間ですが、これは自分の英語をモニタリングするということです。このモニタリングを行うことにより、自分の英語は正しい文法・発音ができているかということを分析します。
オンライン英会話は続けたまま、会話中に携帯の録音機能等で自分の会話を録音し、会話が終わるとそれを聴いて文法・発音の正確さを分析しましょう。
英会話には、文法の正確性とある程度の流暢性が必要です。文法にこだわりすぎても会話が不自然ですし、流暢性のみを重視すると中身のない会話になりかねません。この点を注意してモニタリングをしていきましょう。
自身に合う学習法の確立、継続
ここまで終わりましたら、あとは継続的に学習を続けるだけです。『第二言語習得論』に基づく基礎は出来上がりました。そしてこれからの学習は自分に合った勉強法を考え、継続していくことが大切です。
ここで一つアドバイスです。これも科学的に証明されていますが、今後学習する上で使用する教材は、自分の得意分野から勉強していくことです。背景をよく理解していたり、興味がある分野において一層伸びやすいのです。
そして、興味がある分野だと継続しやすいです。そもそも継続できなければ英語を学ぶことは不可能です。もしかしたら、これが一番大切かもしれませんね。
まとめ
英語初級者のための科学的に正しい英語勉強法について、いかがでしたでしょうか。科学的に正しいとされる『第二言語習得論』に従って学習すれば、たとえ独学でも英語の基礎は正しく習得できます。
語学の習得に限らず、何かにおいて成功する人は、成功した人の意見を素直に聞くということが挙げられます。仕事、スポーツでも成功者のマネをする人の方が成長速度が速いという研究もあります。
ただがむしゃらにだらだらと勉強をするのではなく、科学的に正しい研究である『第二言語習得論』に従って勉強してみることは非常に効率的ですよ。
それでは、これからも英語の勉強がんばっていきましょう!