こんにちは、Soi(@soieigo_27)です!
今回は、「Here’s Some Good News About The Coffee You’re Drinking During The Coronavirus Lockdown And Your Health@Forbes」を参考に、論文から判明したコーヒーが体にいい理由について、解説していきたいと思います。
みなさん、コーヒーは好きですか?私はコーヒーが無いと生きていけないくらい好きです(笑)さらにコーヒーは体にいいって聞くのでなおさら飲んじゃいますしね。しかし、具体的にどのような効能がこれまでに解明されているのかは詳しくありません。
私のように、「コーヒーは体に良いって聞くけど、どんな効果があるんだろう?」と考えている方にも役立つ情報になっていますよ。
私のブログでは、他にも日本語には訳されていない海外記事を翻訳し紹介しております。一人でも多くの人に、有益な情報を共有できればと思っています。
【Soi】=国立大英米文学出身、在学中多数の英米文学を翻訳。英検1級。
それではさっそく見ていきましょう!
一般的なコーヒーの効能とその根拠
【コーヒーが体に良い】というのは様々なところで聞きますよね。例えば、コーヒーは血糖値を下げ、肝臓を改善し、記憶力の鋭敏化、認知症予防、さらには寿命を伸ばすことだってあり得ます。そしてコーヒーは午前中のやる気を活性化させてくれます。
最近では、研究者はなぜ多くの研究でそのような効能がコーヒー(ある程度お茶も含まれる)と実際に関係があるのかを調査したいと考えていました。多くのコーヒーもしくはお茶の研究は因果関係*¹ではなく、観察的な相関*²に頼っていたからです。
*¹ 原因と結果が結びついていること
*² 2つが関わりあっていること(他の要因も含めて)
コーヒーの健康効果に対する新たな研究
コーヒーの健康効果に対する新たな研究として、ヨーロッパ人とアフリカ系アメリカ人の血統である約15,800人のコーヒーとお茶の消費量を調査する大規模な研究「エピゲノム-ワイド」を評価しました。(しかしこれも未だに査読=検証評価途中で観察的相関の段階です)
研究者はエピジェネティック、つまり環境的な影響(この場合コーヒーとお茶を飲むこと)の変化に研究の焦点を合わせ、それが遺伝子発現を変えるとしています。
研究者はこれについて以下のように記述しています。「エピジェネティックとはDNAの変形を意味します。基礎となるDNA配列は変わりませんが、代わりに遺伝子発現に影響してきます。エピジェネティックは食事と生活スタイルの影響が病気の発症に影響してくるメカニズムです。」
ホットコーヒーを飲むこと以外に人々の遺伝子に影響を与えうる他の要因を管理することで、コーヒー(お茶も)を飲むことに特有の影響に基づいて、特定の疾患、最も重要であったのは肝疾患や心臓病のリスクを低下させる可能性を発見しました。
コーヒーの成分は人の遺伝子に影響する!?
コーヒーの成分が我々の遺伝子に影響を与える工程を、DNAのメチル化と呼びます。この工程を理解すれば、病気や障害を起こす「エピジェネティックスイッチ」を制御できる鍵が見えてきます。
研究者は以下のように述べています。「つまりこの研究は、コーヒーの消費量がDNAのメチル化の差と関係していることを表しています。コーヒー関連のエピジェネティック変動は、疾病リスクに与えるコーヒー消費の作用メカニズムを説明できるかもしれません」
これらに関する調査結果は、この研究が初めてではありません。先の研究ではコーヒーは壊れたDNA鎖を修復し強化する働きがあり、メチル化を通じてアルツハイマー病、2型糖尿病やパーキンソン病などに関する遺伝子発現に影響しうるとされていました。
これは消費者にとって良いニュースではありますが、未だ暫定であり、因果関係ではなく観察的相関に基づいて要因を見ています。
おわりに
論文から判明したコーヒーが体にいい理由についていかがでしたでしょうか?少し難しかっと思いますので、私の見解でまとめてみますね。
・現在評価中の研究では、(まだ査読段階ではあるが)、遺伝子に影響を与えうるコーヒーを飲むという環境的要因以外を管理して、コーヒーが遺伝子に与える影響を評価したところ、肺疾患と心臓病リスクの低減が期待される可能性を発見した
・コーヒーの成分はDNA鎖の修復と強化をする役割を持ち、病気や障害の発生を制御する可能性がある