こんにちは、Soi(@soieigo_27)です!
今回は、
最近ステイホームが続いて精神的に疲れてきたなー。
孤独を感じやすい人の特長とかってあったりするのかな?
という方に役立つであろう情報、性別や年齢、文化の違いによる孤独の感じ方について解説していきます。
最近「孤独」というワードは切っても切れない言葉となってきました。特にこのパンデミックの中、友達や両親、恋人に会えずに寂しい思いをしたり、ニュースでも悲しい報道が多く見られます。
そこで、今回の研究ではエクスター、マンチェスター、ブルネル大学が世界46万人以上に「孤独」についての大規模調査を行った研究を取り上げます。
私のブログでは、他にも日本語には訳されていない海外記事を翻訳し紹介しております。一人でも多くの人に、有益な情報を共有できればと思っています。
【Soi】=国立大英米文学出身、在学中多数の英米文学を翻訳。英検1級。
それではさっそく見ていきましょう!
性別や年齢、文化の違いによる孤独の感じ方
エクスター、マンチェスター、ブルネル大学により実施された大規模国際調査によると、以下の人は特に強い孤独感レベルを示していることが判明しました。
この研究は、世界中の46万人以上の被験者からの回答に基づいており、BBC Loneliness Experimentから発表された初の掲載研究ということ。
被験者年齢は16-99歳であり、孤独感は年齢とともに減少傾向であるということが分かりました。
この結果に基づき、イギリスやアメリカのような個人主義社会に生きる若者は、中国やブラジルのような集団社会に生きる高齢女性に比べ強い孤独感を報告していたのです。
エクスター大学のManuela Barreto教授は以下のように述べています。
人々の予測に反し、孤独は高齢者に特有の苦しみではなかった。事実、若者の方が強い孤独感を報告しているのが現実です。孤独というものは、社会的繋がりが予想していたものと反する時に起きやすい感情であるため、そもそも若者と高齢者では期待値が異なることが原因かもしれない。
また、マンチェスター大学のPamela Qualter教授は以下のように述べています。
我々が発見した年齢パターンは、多くの国や文化にまたがっています。性別に関しては、既存のエビデンスは複雑でした。特に男性は、自分が「孤独である」と認めることは不名誉なことであるという意識があります。しかし、調査に「孤独(loneliness)」という文字を使わなければ、男性は女性よりも孤独を感じることが多くなることがあったのです。
計237の国、諸島、地域からの調査を用い、前例のない規模で文化差異の分析を行うことができたことに対し、Barreto教授は以下のように述べています。
この調査は非常に重要です。なぜなら、孤独における文化的差異は非常に複雑であり、文化は現実の、そして願望する社会的相互作用に影響しうるからです。加えて、「孤独」を感じていると自ら認めることは、特に自立を求められる個人主義社会において、より不名誉なことであるという認識がはっきりするかもしれないからです。
現在パンデミックの中、Barreto教授は社会的変化が若者に影響していることを考慮し、何かしらの注意が向けられるべきかもしれないと言及しています。以下のように述べています。
若者はテクノロジーを活用し社会と繋がることに長けていることは事実だが、現実の繋がりの延長ではなく、コミュニケーションツールの完全なる代替となっている今、孤独感は緩和されることはないのです。
おわりに
性別や年齢、文化の違いによる孤独の感じ方についていかがでしたでしょうか?
この研究は、特に今の時期に刺さる内容であったのではないかと思います。日本ではまさかと思える若手俳優や、SNS中傷によるタレントの自殺が話題となりました。
孤独は完全なる病です。実際に人を殺しています。もちろん、孤独が完全な原因ではないにせよ、一役買っていることはあるのではないでしょうか?
それに、個人主義的社会では男性は自分が「孤独」であると言えない文化、SNSで繋がっても心は全く満たされていない気持ち。
少しずつでも、知られていない文化の負の側面を語られる現代であってほしいものですね。