アメリカやイギリスなどのように英語を第一言語として話す人口は約4億人、インドやシンガポールなどのように英語を第二言語(Second Language:…以下省略)として使う人口は同じく4億人、さらに日本や中国、韓国、ロシアなどのように英語を外国語(Foreign Language:…以下省略)として使う人口は約6~7億人(英語学習のメカニズム p3:廣森著)
こんにちは、Soi(@soieigo_27)です!
今回は、
正しい英語学習について知りたい!
第二言語習得について知りたい!
という方に向けて、正しい第二言語習得について≪英語学習のメカニズム≫を用いてまとめてみました。
冒頭でも引用させて頂きましたが、世界では約15億人、つまり世界で約5人に1人は英語を使う計算になります。実際のところ多少変動はあるかと思いますが、今では「英語を使える人」と「英語を使えない人」では様々なところで大きな差が生まれくるのです。本書では、その第二言語習得のための正しい学習法や指導法について網羅してあります。
第二言語習得とは?≪英語学習のメカニズム≫について
まず第二言語習得(SLA:Second Language Acquisition)についてですが、これは近年学問的関心が高まってきており、第二言語習得のプロセスを実証的に解明しようとする研究分野のことです。
第二言語習得論は日本ではあまり馴染みがありませんが、欧米の第二言語を研究する分野では頻繁に活用されます。例えば、
どのような学習環境が最も適しているのか?
第二言語習得には適正、さらには才能やセンスも関係してくるのか?
などについて多方面の視点から解明しています。
本書では、実際の第二言語習得に関する研究文献を用いて、詳しく解説をしています。
≪英語学習のメカニズム≫で重要な引用2つ
第二言語習得のプロセスを促進するには、適度なレベルのインプットを大量に取り込むことが重要だと考えられる(英語学習のメカニズム p35:廣森著)
≪英語学習のメカニズム≫によると、第二言語習得はまずインプットから始めるべきとしています。第二言語のインプットの際には、学習者にとって簡単すぎづ、かつ難しすぎない適度なレベルの材料を、大量に取り組むことが効果的としています。第二言語習得ではこの適度なレベルのことを”i+1″と呼びます。
誤りを恐れずに積極的にアウトプットすること、自分の頭で創造的に考えてアウトプットすること(英語学習のメカニズム p59:廣森著)
第二言語習得論では、インプットの次にアウトプットを学習するべきだとしています。その際は、自分の誤りを恐れずに積極的にアウトプットをすることを良いとしています。
その理由として、自分の誤りによる「気づき」が第二言語習得を効率的に促すためとしています。
≪英語学習のメカニズム≫で最も共感した部分1つ
動機付けがある程度高くても「自分がどのような学習方法を用いているのか」「この学習方法で効果は出ているのか」「もっといい学習方法はないのか」など学習方略に対する意識を持たなければ、必ずしも思ったような成果は得られない場合がある (英語学習のメカニズム p121:廣森著)
まず『動機付け』についてですが、これは英語を学習するモチベーション、つまり「やる気」のことです。第二言語習得でこの『動機付け』が継続的な学習を促すという観点から非常に重要になってくるとしています。
しかし、この動機付けが高くても「もっといい学習方法はないのか」などと自問しなければ思ったような成果はでないかもしれない、ということです。
これは非常にその通りだと思います。私も学習方法については試行錯誤を繰り返し、臨機応変に変えるべきだと思います。
今は何のために英語を勉強しているのか(資格取得のため?転職のため?仕事での通訳のため?海外旅行のため?)を明らかにして、それに合わせた学習法をケースバイケースでやっていくのです。
このサイクルは目標が達成すればまた新たな学習方法になってきますし、常にPDCAサイクル(P=Plan計画、Do実行、Check評価、Action改善)を回していくことが非常に大切です。
おわりに
≪英語学習のメカニズム≫についていかがでしたでしょうか。
本書では、もちろん学習者の観点から正しい第二言語学習についての指南書的な内容になっていますが、教える立場からの研究も多数取り扱っています。
本書にも記載がありましたが、英語学習は教わる環境、さらには教師の質によっても今後が大きく作用されるのです。現在の日本では、残念ながら教師の質によって学習者の英語力に影響してくるというのは当たり前になっています。
教える立場にも重大なる責任があるという点からも、本書のような第二言語学習を科学的に研究している内容の本を読むことは、日本の未来を左右する大きな要因になるのではないでしょうか?
この記事ではほんの一部の紹介しかできていませんので、気になった方はぜひ≪英語学習のメカニズム≫手に取ってみてくださいね^^