赤ちゃんの時の気質が成人期の性格を形成することが研究で明らかに

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こんにちは、Soi(@soieigo_27)です!

今回は「Infant temperament predicts personality more than 20 years later@ScienceDaily」を参考に、赤ちゃんの生まれつきの気質は成人期の性格を形成するのか?について解説していきたいと思います。

生まれつきの性格はなかなか変えることができない」とよく言われますよね。今回取り上げる研究は、生後14か月の赤ちゃんの性質を分析し、なんと26歳の時にもう一度分析するという長期間に渡る研究を行っております。研究医師も、「被験者と親が快く、かつ途中からすごく興味を持って被験者に徹してくれたことにびっくりした」と述べています(笑)

私のブログでは、他にも日本語には訳されていない海外記事を翻訳し紹介しております。一人でも多くの人に、有益な情報を共有できればと思っています。

【Soi】=国立大英米文学出身、在学中多数の英米文学を翻訳。英検1級。

それではさっそく見ていきましょう!

この記事を書いた人
Soi

英検1級、TOEIC950、国連英検A級、認定英語コーチ。留学経験なし。
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赤ちゃんの生まれつきの気質は成人期の性格を形成するのか

人の気質が成人後にどれほどの影響を持っているのか調査する研究医師が、「乳児期の行動抑制」が26歳時点で他者と打ち解けることが困難であるという内向的性格を予測できることを発見しました。

思春期に、過敏なほど失敗を恐れることに反応を示す人は、成人期でも内面的障害(不安感や憂鬱感)を示すリスクが高いと示しました。この研究は国立保健研究所が資金提供の元、Proceedings of the National Academy of Sciencesに掲載された「乳児期の気質が成人期の性格に影響を及ぼす甚大さ」について確固たる証拠を提供しました。

NIMH発達セクションと感情神経学主任のダニエル・パイン博士は以下のように言及しました。「多くの研究では幼児期の行動を精神機能障害リスクに関連付けているが、我々の研究は独特です。我々の研究は幼少期段階で気質を評価し、それを神経プロセスの個人差によって20年以上後に発生する性格結果と関連付けているのです」

評価対象の中心となった性格気質

性格気質の1つに「行動抑制(BI)」タイプがあります。このタイプは、あまり知らない人や物体、状況に対して注意深く、恐怖感を抱き、回避的な行動をとります。 BIが見られる子供は、そうでない子供と比べて社会的離脱および不安障害を発症するリスクが高いことがわかっています。

赤ちゃんの気質が成人期の性格を形成させる最新の研究

メリーランド大学、カレッジパーク、アメリカワシントンDCにあるカトリック大学、および国立精神衛生研究所が調査した最近の研究では、生後14か月でBIとみなされた複数の幼児を被験者サンプルとして採用しました。この研究はこれまでの研究法とは異なり、精神機能障害測定を含めることにしました。

研究者らは、生後14か月の乳児のBI(行動抑制)を評価し、被験者が15歳になった時に精神機能障害データを提供してもらいました。この精神機能障害測定というのは、ミスへの消極性(ERN)を評価するために使用されました。

ミスへの消極性(ERN)とはコンピューター化されたタスクでの誤った応答をした際に発生する脳からの電気信号のマイナス傾斜のことです。これは被験者がエラーに敏感である度合いを反映しています。被験者は、精神機能障害、性格、社会的機能、教育状況と仕事の結果を評価するために26歳で再度招集されています。

ここで明らかになったことは、生後14か月でBIタイプとされた被験者は、26歳の招集時点で、さらに控えめな性格、過去10年間の恋愛関係の少なさ、友人や家族との社会的機能の低さが確認されました。 生後14か月でBIと診断された子供は、成人期に精神機能障害の内在化のレベルが高くなることが予測されてはいましたが、15歳時点でミスへの消極性シグナルが大幅に表示された被験者のみに確認できました。また、BIタイプは社会的精神機能障害の外在化と教育、そして仕事の雇用については特に関連が認められなかったということでした。

おわりに

赤ちゃんの生まれつきの気質は成人期の性格を形成するのか、についていかがでしたでしょうか?

少し内容が難しかったと思いますが、結論としては赤ちゃん(生後14ヶ月)の気質は成人期(26歳)での性格に関連付けられる、ということでしたね。今回は行動抑制について研究されていましたが、成人期でも不安感や憂鬱感が強ければ、それは生まれつきと割り切ってしまうのも一つの手かもしれません。

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