ビタミンDの意外な効能がノースウェスタン大学の研究で明らかに!コロナ死亡率と関係が!?

健康

こんにちは、Soi(@soieigo_27)です!

今回は、「Vitamin D levels appear to play role in COVID-19 mortality rates@ScienceDaily」を参考に、ノースウェスタン大学の研究で明らかになった、ビタミンDと新型コロナウイルスでの死亡率の関連性について解説していきたいと思います。

今回の研究は、ノースウェスタン大学の研究者が10か国の新型コロナウイルス感染者を調査し、ビタミンDと死亡率について研究を行ったものです。

新型コロナウイルスに有効な栄養成分とかないかな?

などと考えている方にも役立つ情報がありますよ。

私のブログでは、他にも日本語には訳されていない海外記事を翻訳し紹介しております。一人でも多くの人に、有益な情報を共有できればと思っています。

【Soi】=国立大英米文学出身、在学中多数の英米文学を翻訳。英検1級。

それではさっそく見ていきましょう!

この記事を書いた人
Soi

英検1級、TOEIC950、国連英検A級、認定英語コーチ。留学経験なし。
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ビタミンDと新型コロナウイルス死亡率の関連性

新型コロナウイルス感染者の国際間データを調査した結果、研究者は過度のビタミンD不足が死亡率と深く関係していることを発見しました。

ノースウェスタン大学の研究チームが中国・フランス・ドイツ・イタリア・イラン・韓国・スペイン・スイス・イギリス・アメリカの計10か国の病院と診療所からのデータを統計分析をしています。研究者は、イタリアやスペイン、イギリスなどの死亡率が高い国の患者は、そうでない国の患者に比べてビタミンDが低いことを言及しました。

この研究を率いるVadim Backman氏は以下のように述べています。

ビタミンD不足が死亡率に関わるということを知るのは大切ではあるが、全員にビタミンDを摂取しろと勧めているわけではない。これにはさらなる研究が必要であり、それがこの領域の関心を刺激することを信じている。そのデータは、死亡メカニズムを明らかにし、証明されれば新たな治療ターゲットに導くだろう。

新型コロナウイルス死亡率の仮説に対する検証

Backman氏率いるチームは、国々の新型コロナウイルスによる説明できない死亡率の違いに気づき、ビタミンDレベルの調査を行いました。

ある研究者は医療の質や年齢分布の差が原因であると仮説を立てたりしましたが、Backman氏は以下のように述べています。

それらの仮説は重大な要因ではないと思われる。イタリア北部の医療制度は世界でも最高レベル。同じ年齢層を比べても死亡率には違いがある。さらに検査制限は確かに国によって様々ではあるが、同じ程度の検査率が適用されている国や人口を見ても、やはり死亡率には差が出ている。代わりに、ビタミンDの欠乏レベルを見たらかなり強い関係がみられた。

新型コロナウイルスによる死亡の原因

世界の感染者公開データを分析したところ、Backman氏とそのチームは、ビタミンDレベルとサイトカインストーム(過剰免疫システムにより引き起こされる過炎症)の強い相関関係、ならびにビタミンD欠乏症と死亡率の相関関係を発見しました。

Daneshkhah氏は以下のように述べています。

サイトカインストームは肺に深刻な重症を負わせ、急性呼吸促拍症候群を引き起こし死をもたらします。これが、新型コロナウイルスの感染者が死亡する大きな原因であり、ウイルス自体が肺を破壊するわけではないのです。

これがまさにBackman氏が提唱する、ビタミンDが免疫システムを高めるだけではなく、免疫システムが致死的な過剰反応をするのを防ぎ、新型コロナウイルスの死亡率に関係してくるというものです。

ビタミンDの役割

Backman氏は以下のように述べています。

我々の分析では、死亡率が約半分まで下がることを示している。これはウイルス感染を予防するものではなく、合併症を防ぎ、結果的に死亡率を下げるということです。

さらに同氏は、この研究は子供の死亡率が低いというような、新型コロナウイルスの謎を説明できるかもしれないと述べています。子供は発達した後天性免疫システムが確立していないため、先天性免疫システムに依存しているため死亡率が低いということです。

Backman氏は、ビタミンDの過剰摂取は副作用を引き起こす恐れがあるためすべきではないとしており、さらなる研究が必要であるとしています。しかしながら、ビタミンD不足は明らかに危険であり、サプリメントなどによって補給できます。

おわりに

ノースウェスタン大学の研究で明らかになった、ビタミンDと新型コロナウイルスでの死亡率の関連性についていかがでしたでしょうか?

研究チームは、これはまだ検証段階ではあるので、大量のビタミンD摂取は避けるように言及しています。ビタミンDは太陽光を浴びることで体内生成できますので、その観点からもやはりずっと家に籠るのは健康的に良くないですね。

外に出るなと言われているのに外に出ないと不健康になるというのはどうも矛盾していますが、人を避けて健康的に散歩するのが一番良さそうですね!

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