こんにちは、Soi(@soieigo_27)です!
今回は、
成功者にもサイコパスって多いと聞くけど、犯罪者になるサイコパスと成功しているサイコパスは何が違うの?
と疑問を持つ方に役立つであろう情報、サイコパスの一定数が成功している理由ついて解説していきます。
今回の研究はバージニア・コモンウェルス大学が1,354人の重度の少年犯罪者データを集めて調査研究を行いました。サイコパスは暴力的で危険な存在として認識されていますが、多くのサイコパスは反社会的な行動や犯罪行為を自制しています。何がこのような「成功的」サイコパスを形成しているのかについては謎だったのです。
この研究は『「成功的」サイコパスの謎。犯罪者のサイコパス機能としての反社会的行動と衝動抑制の長期足跡』としてPersonality Disorders誌に掲載されます。
私のブログでは、他にも日本語には訳されていない海外記事を翻訳し紹介しております。一人でも多くの人に、有益な情報を共有できればと思っています。
【Soi】=国立大英米文学出身、在学中多数の英米文学を翻訳。英検1級。
それではさっそく見ていきましょう!
成功的サイコパスについて
バージニア・コモンウェルス大学により行われた新しい研究では、この「成功的」サイコパス形質の根底にあるメカニズムに光を当てます。
この実験を率いるエミリー・ラスコ氏は以下のように述べています。「確かにサイコパスは反社会的行動を起こしやすい傾向が強いです。しかし我々の研究結果では、一定のサイコパスは他のサイコパスよりも衝動を抑えるのに適しているということが明らかになっています。彼らの良心的衝動抑制を増加させている原因は不明なのです。」
特定のサイコパスの特徴を述べる際は「成功的」か「非成功的」かに分け、人生の過程や結果を参考にします。例えば「成功的」サイコパスは、多くがCEOや弁護士になっており、一方「非成功的」サイコパスも同じような傾向にはありますが、法を破り失敗に終わります。
成功的サイコパスの検証調査
研究は「成功的」サイコパス症状の代償モデルを検証しました。研究では、比較的成功しているサイコパスは、高まる反社会的衝動を制御する良心的性質をかなり発達させていると仮定しています。
ラスコ氏は以下のように述べています。「高いサイコパス的特徴(誇張や巧妙さ)を持つ人は、良心の増加、特に衝動抑制を通して彼らの反社会的衝動に何らかの埋め合わせをして、耐えるこ
とができます」
これを検証するために、アリゾナ州とペンシルベニア州で裁判にかけられた1,354人の重度の少年犯罪者データを集めて調査を行いました。彼らは客観的には「成功的」とは言えませんが、被験対象には2つの理由があります。
一つ目は、青年期は衝動抑制の発達に重要な時期であるということ。長期にわたる変動を見極めるには最適です。二つ目は、犯罪者は通常再び反社会的行動に出やすく、彼らの再犯率は「成功的」か「非成功的」かを見極めるサイコパス形成の指標になるからです。
この研究で明らかになったことは、初期に高いサイコパス症状が見られた少年犯罪者は、一般的な抑制と攻撃自制も大幅に増加することが判明しました。これは「成功的」または再犯が見られない犯罪者に増加しています。
ラスコ氏は以下のように述べます。「我々の研究ではサイコパスの欠点よりもむしろ強みやメリットに焦点を当ててサイコパスをサポートします。サイコパス症状は単に欠陥から構成される人格ではなく、多様な形態から構成されているのです。」
おわりに
サイコパスの一定数が成功している理由についていかがでしたでしょうか?
少し内容が難しかったですね。要は、サイコパスは一般的に犯罪的になる可能性はあるが、「成功的」サイコパスは自制して衝動を抑える能力が他より優れているということです。自分を究極に管理できているという能力から、どんな誘惑にも負けずどんどん能力を磨いていき高いポジションにつけるのかもしれませんね。
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