こんにちは、Soi(@soieigo_27)です!
今回は、
英語勉強中だけど、リスニングがどうも苦手だな。。
なかなかリスニングが上達しないな。。
と考えている方向けに、英語リスニングの上達方法について解説していきたいと思います。実は、リスニングに焦点を当てることは非常に正しい英語学習法になります。第二言語学習に焦点を当てた研究を取り上げている有名な著書「外国語学習の科学」には以下のような記載があります。
当時のスペイン語学習に関する研究を例にあげれば、授業の70%は聞く活動、20%は話す活動、読み書きは10%に過ぎなかったにも関わらず、聞く、読む能力は口頭練習を中心としてオーディオリンガル教授法*で学習した学生の三倍のスピードで習得され、話す力、書く力も劣らない、という結果がでています。(外国語学習の科学:白井恭弘著)P97
*オーディオリンガル教授法とは簡単にいえばスピーキングから外国語を学ぶこと
つまり、英語学習そのものにおいて、リスニングを学習するということは英語力そのものを上げる方法として王道だということです。そしてこの記事では、英語のリスニングが右肩上がりで上達する方法を伝えていきたいと思います。
英語リスニングの上達方法について
英語リスニングの上達方法についてですが、まず初めにはっきりさせなければならないのが、何が目的で英語のリスニングを上達させないといけないのか、です。なぜなら、目的によりリスニング強化の方法は変わってくるからです。例えば、
・海外ドラマや映画を字幕なしで見たいからなのか
・英語ニュースから情報を仕入れたいのか
・ネイティブと会話するのにリスニングが難しいからなのか
・就職で英語を使うと言われたからリスニングを勉強しないといけないのか
そして、ここでは、これに焦点を当てます。
もし何か特定の目的があってリスニング強化したいのであれば、その特定の英語を聞き続けてください。確実にそれでレベルは上がります。
そうではなく、ただ何となく、リスニングが苦手だから、英語力アップの一環でリスニング力を爆上げさせたいという目的で、紹介していきます。
そして早速結論に入りますと、英語のリスニング力をアップさせるためには以下を実践してみることをおすすめします。
・海外ドラマを毎日字幕付きで見る
・TEDをスキマ時間に聞く
・オンライン英会話をしてみる
・単語学習をする
それではこれらについてそれぞれ見ていきましょう。
毎日PodCastを聞く
基本中の基本ですが、英語のリスニングを上達させるためには、毎日英語を聞き続けることが必須です。バッティングを上達させたいなら、毎日素振りしないといけないのと一緒です。PodCastは無料ですし、内容が充実しているので自分に合った英語を聞くことができます。レベルの度合いとしては、
第二言語習得論によると、適切なインプットのレベルは中間言語(interlanguage)と呼ばれる、現時点での言語能力のレベルよりちょっとだけ上だとされています。
(第二言語習得論に基づく、もっとも効果的な英語学習法:佐藤洋一著)P72
つまり、自分のレベルよりも難しすぎず、簡単すぎないコンテンツを見つけることです。(podcast紹介)
海外ドラマを毎日字幕付きで見る
海外ドラマは、日常会話の宝庫です。私もPodCastと合わせて毎日見ています。というか、もはや趣味ですね。日本語字幕でもいいので、あまり字幕を見ないように意識してドラマを楽しみましょう。中級者以上は、英語字幕もしくは字幕なしに挑戦してみるのが良いと思います。
私も過去にAmazonビデオやNetflix、Huluやd-TVを使用してきましたが、今はU-NEXTを使用しています。海外ドラマの数がかなり充実していて、しかも31日間の無料お試し期間がついていますので、合わなければいつでも止めちゃってokですね^^
TEDをスキマ時間に聞く
TEDアプリは今や王道ですかね。各著名人や科学者、起業家などあらゆる分野の人が英語スピーチをしています。
TEDのいいところは、程よい難しさで字幕もついているという点です。分からない英語があれば巻き戻して再度聞いたりできるので、リスニングの学習には最適です。
これも、内容が面白いしためになるしで、趣味の範囲で楽しめると思いますよ。
オンライン英会話をしてみる
オンライン英会話?と思うかもしれません。
上に挙げたリスニング力を鍛える方法は、一方的な受動的リスニング学習法ですが、その英語を聞いて、「ではあなたはどう思う?何を発言する?」という状況に追い込まれた時に、また違うアプローチでリスニング力が鍛えられます。
単語学習をする
今さら単語学習?やだよ、単語覚えるの苦手!
まあ、単語学習が好きな人はそういないとは思うので、気持ちはわかります(笑)しかし、これにはちゃんと理由があります。
それは、単語を知っていないとリスニングができないからです。例えば分かりやすく日本語で例を挙げてみましょう。これをリスニングするつもりで見てください。
少し極端な例ですが、ここでは「政治的美称説」と「統括機関説」の意味が分からないから、そもそも議論にならないですよね。
つまり、リスニング以前に単語力が明らかに不足していると、文脈で判断しろとか言われても無理なもんは無理、という状況が起きるのです。ですから、リスニングの勉強と同時並行して、単語学習をしなければいけないのです。
効率的な単語学習についてこちらにまとめていますので、興味があれば見てみてください。
次に、リスニングをする際にいつかは直面する、英語は英語のまま聞いた方がいいのか、英語から日本語に訳して聞いた方がいいのか、について話していきましょう。
リスニングは英語のまま聞くべきか、日本語に訳して聞くべきか
リスニングは英語のまま聞くべきか、日本語に訳して聞くべきか、についてですが、英語のままリスニングできるのであれば、もうそれは少なくともリスニングの観点から見たらネイティブに近いです。
でも、英語は英語で聞け!って書いているのをよく見るよ?
もちろん、ネイティブを目指すならそれが正解だと思います。アメリカに住んで、必要言語は英語のみ、とかです。しかし、私たちの母語は日本語です。
私の例で言いますと、私は英語を聞いたらその一瞬後に英語で返答することはできます(その英語に対して何か意見があればですが)。自分ではそれを英語で聞いて英語のまま返していると思っているのですが、恐らく意識下では日本語が間に仲介しています。つまり、英語⇒日本語⇒英語をものすごいスピードで処理しているのです。
第二言語習得論には「臨界期仮説」というものがあります。これはつまり、ある年齢(ここでは十二~十三歳の思春期)を過ぎてから第二言語を学んだ場合、ネイティブにはなれないというものです。臨界期仮説について以下のように説明しています。
母語を習得することにより、母語というフィルターを通してしか外国語を処理できなくなってしまう、という考え方があります。…つまり、母語話者は、すでに自分の母語を聞いて(もしくは読んで)処理するための非常に効率の良い言語処理のシステムが確立しているので、第二言語を処理する時にもそれがフィルターとなってしますため、不十分な習得しか達成できない、という考え方です。(外国語学習の科学:白井恭弘)P35-36
つまり、ネイティブ以外の学習者は臨界期を過ぎた場合は母語ありきでの思考になるということです。
学校の勉強でも、dog=犬で習いますよね。全ては一旦日本語に帰化され、しかもその思考回路の方がむしろ効率的だということです。ですから、この英語⇒日本語⇒英語の回路をいかに早く巡らせることができるか、をリスニングにより鍛えましょうということになります。
まとめ
英語リスニングの上達方法についていかがでしたでしょうか?内容が多かったので、最後簡単にまとめていきたいと思います。
・リスニング上達に下記の5つを実践する
1.毎日PodCastを聞く
2.海外ドラマを毎日字幕付きで見る
3.TEDをスキマ時間に聞く
4.オンライン英会話をしてみる
5.単語学習をする
・臨界期仮説により、日本語を通したリスニングのスピードを高める
英語のリスニング力は、毎日聞かないと徐々に衰えてきます。継続させるという意味でも、無理せず楽しく続けていくことが最大のコツですよ^^
それではこれからも英語の勉強がんばっていきましょう!